「薬膳って健康に良さそうだけど、なんだか難しそう」
「特別な調理法が必要なんじゃないの?」
そんな風に思っていませんか?
薬膳の基本は、その時の体の不調に合わせて食材を選び、調理すること。学ぼうとすれば奥深い、中国の伝統医学がベースとなっています。
医学と聞くと難しく感じてしまいますが、実は身近な食材でも薬膳は実践できるんです!
いくら身体にいいからといっても、難しくて続けられなければ意味がありませんよね?
そこで今回は、薬膳料理教室に通う夫を持つ、スパイス好きの私が実践している、スパイスを使って薬膳を日常に取り入れる方法をお伝えします!
キッチンに眠っているスパイスを活用したい!そんな思いのある方にも役に立つ記事となっていますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
薬膳とスパイスの違いとは
そもそも、薬膳とスパイスってどう違うの?と疑問に感じている方のために、まずは薬膳とスパイスの関係性ついて説明します。
薬膳とは
薬膳とはその人の体質や体調、季節などに合わせて食材を選んで調理をし、それを食すことで身体の中のバランスを整えることをいいます。
例えば、
・冷えが気になるときに生姜入りの紅茶を飲む
・二日酔いの症状が出た時にしじみの味噌汁を飲む
これも立派な薬膳の考え方です。
このように、紅茶や生姜のもつ身体を温める作用やしじみのデトックス作用などを、薬膳の知識がなくても実践している方もいるのではないでしょうか。
薬膳では食材のもつ効能を知ることで、より健康的な生活を送れるようになると考えられています。
スパイスとは
スパイスは、肉や魚の臭みをとったり、料理に風味や辛味を加えたりすることに使われますが、それと同時に薬膳効果も期待できるとされています。
ご家庭でもよく使うコショウも立派なスパイスですが、コショウには発汗作用や消化促進作用があると言われています。
つまり、スパイスも健康に役立つ薬膳食材のひとつと言えるのです。
薬膳とスパイスには、身体を健康に保つための「目的と手段」という関係が成り立っています。
次項では、スーパーでも買えるおすすめスパイスとその効能について解説していきます。
まずはそろえたいスパイス5選

ここでは、初心者でも使いやすいスパイスを5つご紹介していきます。
◾️クミン◾️
カレーの代表的なスパイスで、クミンを入れると全てカレー風味になるといってもいいほど。世界中で愛されている、代表的なスパイスです。
| 【主な効能】 ・消化促進
・免疫力向上 ・食欲増進 |
◾️コリアンダー◾️
別名はなんとあのパクチー!日本では葉の部分をパクチー、種の部分をコリアンダーと呼ぶことが多いです。葉の部分が独特な香りなのに対し、種子は甘く爽やかな香りなのが特徴です。
| 【主な効能】 ・抗菌、抗酸化作用
・整腸作用 ・疲労回復 |
◾️クローブ◾️
漢方名は丁子。バニラのような濃厚な甘い香りとピリッと刺激のある味が特徴です。
| 【主な効能】 ・消化促進
・抗酸化作用 ・身体をあたためる |
◾️シナモン(セイロンシナモン)◾️
甘くてスパイシーな香りは、アップルパイなどのスイーツに欠かせない存在です。
| 【主な効能】 ・発汗、解熱作用
・血流改善 ・アンチエイジング |
◾️カルダモン◾️
ミントやユーカリのような爽やかな香りとピリッとした刺激が特徴です。上品で高貴な香りから、スパイスの女王とも呼ばれています。
| 【主な効能】 ・消化促進
・リラックス効果 ・歯の感染予防 |
おすすめスパイスの活用法
今回ご紹介しているスパイスは、どれも私がカレーを作る時に入れているものです。みなさんのキッチンにも、どれかひとつくらいはあるのではないでしょうか。
ここでは、おすすめスパイスのカレー以外での活用法をご紹介していきます。
クミン
〈エスニックな香りでいつもの料理に深みを与える〉
クミンは肉料理全般と相性がよく、特有の風味で料理を引き締めます。パウダータイプは肉や魚の下味にクミンを加えると、それだけでエスニックな味わいに。
私はホールタイプ(粒を粉砕せず原型のままのもの)をよく使いますが、キャロットラペやキャベツの炒め物にクミンを加えると、風味が豊かになっておすすめです!
コリアンダー
〈爽やかな甘味とスパイシーさが焼き菓子にもマッチ〉
コリアンダーもクミン同様、肉の臭み消しに使用されますが、爽やかかつ甘い香りをいかして、マフィンやクッキーなどのお菓子作りにも向いています。私はピクルスを作る際にコリアンダーを入れています!
クローブ
〈豊かな香りで、煮込む食材のうまみを引き立てる〉
シチューやポトフなどの煮込み料理に。香りの王様と言われるほど強い香りが特徴なので、入れ過ぎには注意しましょう。
甘くてスパイシーなクローブは、フルーツコンポートやホットワインに入れるのもおすすめです。
シナモン
〈肉料理が本格的な味わいに〉
シナモンロールやアップルパイと、お菓子作りでの使用が連想されるシナモンですが、八角と一緒に豚の角煮を作る際に加えると、豚肉の甘さを引き立たせて深みのある味に仕上がります。
シナモンには2種類あり、一般的にシナモンと呼ばれているのはスリランカ産のセイロンシナモンです。一方、インドネシアや中国などで生産されているシナモンをカシアと呼んでいます。
セイロンシナモンは繊細な香りなのでお菓子向き。
カシアは甘い香りが強くスパイシーさも持ち合わせているため、煮込み料理に向いています。
カルダモン〈甘い香りは砂糖とも好相性〉
パウダータイプは肉や魚の臭み消しに使われるほか、カルダモンロールなどのパンやお菓子作りに向いています。ホールタイプは煮込み料理やチャイなどのドリンクに使用すると、香りが豊かに仕上がります。
カルダモンにはグリーンカルダモンとブラウンカルダモンがあり、一般的にカルダモンと呼ばれているのはグリーンカルダモンです。
グリーンカルダモンが小粒でさわやかな香りなのに対し、ブラウンカルダモンはグリーンカルダモンの2倍ほどの大きさで香りはスモーキー。
主に煮込み料理に使用され、料理に深みを与える役割をします。
簡単ちょい足しレシピ
ここまで、おすすめスパイスの効能と使い方をお伝えしてきました。
「理屈はわかったけれど、やっぱり難しそう…」
そう感じた方のために、私が普段実践しているスパイスのちょい足し活用法を「初級編」と「中級編」にわけてお伝えします!
初級編
・白湯にカルダモンホールをちょい足し!


温活中の私にとって、温かい飲み物は欠かせません。朝は白湯を飲むのですが、ちょっと変化が欲しい時にカルダモンの粒を半分に割って入れています。
カルダモンの爽やかな香りが朝の目覚めにピッタリです!
ただし、カルダモンには発汗作用があり、摂りすぎると逆に身体を冷やしてしまうので注意が必要です。
またスパイス白湯は、パウダータイプでも美味しく作れます。
カルダモンパウダーに加えてコリアンダーパウダーも一緒に入れるのもおすすめです。
・ホットコーヒーにシナモンをちょい足し!

ホットコーヒーにシナモンパウダーを一振り。スティックタイプなら、シナモンをマドラーのようにくるくるさせると香りが移ります。
シナモンはホットミルクや紅茶に入れても美味しいです。
血行促進効果のあるシナモンも、温活中には欠かせないスパイスです!
中級編
・唐揚げの下味にクミンをちょい足し!
唐揚げを作る時は醤油や酒などで下味をつけると思いますが、一緒にクミンも入れてみましょう!カレー風味になりますが辛くはないので、お子さまも食べられます。
慣れないうちは小さじ1程度から。辛味がほしい時は豆板醤を一緒に加えても美味しいです。
・ビーフシチューやポトフにクローブをちょい足し!
釘のような形をしたクローブを、煮込み料理を作るときにお肉や玉ねぎに刺して煮込みます。食べる前に取り除きましょう。
クローブは香りが強いので、3〜4粒程度で大丈夫です。甘い香りを活かして、リンゴや梨のコンポートに使用するのもおすすめで、この時も具材にクローブを刺して煮込むことで、後から取り出しやすくなります。
まとめ
今回は、薬膳とスパイスの基本知識と、スパイスを使って手軽に実践できる薬膳についてご紹介しました。おすすめしたスパイスは、どれもスーパーで手軽に購入できるものばかりですが、薬膳としての効能もしっかりと持ち合わせています。
この記事を通して、薬膳を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。
ご自身の体調やその日の気分に合わせてまずはひと振り、いつもの飲み物にスパイスを加えて楽しんでみてくださいね。
コメント